漢方での青風内障(せいふうないしょう)とは、緑内障のことです。
現代医学では緑内障のはっきりした原因は解らないとされております。
緑内障のタイプは2種類に分類されます。
青風内障→開放隅角緑内障
緑風内障→閉塞隅角緑内障
青風内障(開放隅角緑内障)は、多くは40歳以上にみられ進行が遅く気がつきにくい。
目の房水の流れが悪くなっていく一般的な緑内障です。
緑風内障(閉塞隅角緑内障)は、加齢による60歳以上や遠視の方に多く現れます。
房水の排水口がある隅角(ぐうかく)が狭く塞がるため眼圧が上がってしまいます。
緑内障は、
房水の流れが悪く眼圧が上がると、視神経を圧迫するため視野がぼやけてしまい視力が落ちていきます。
漢方での、青風内障(閉塞隅角緑内障)辨証
風・火・痰・鬱・五臓《肝・心・脾・肺・腎》の陰陽失調などにより、
気血の失常、経脈不利、目中の玄府が閉塞し、珠内の気血津液がめぐらなくなり引き起こされる。
頭痛・眼球の痛み・視力障害・のほかに、
めまいや、ふらつき・惡心嘔吐が生じます。
病因病機
①ストレス、不安、疲れ、寝不足、体力低下などで気血津液の巡りが悪化
②胃腸や肝腎の代謝が悪く余分な水液の停滞。
③動きすぎ、汗の出し過ぎ、寝不足、飲食物の代謝低下などによる必要な津液《体内の栄養物質に富んだ液体(精・血・津・液など)》の消耗不足など。
目は五臓《肝・心・脾・肺・腎》の精気が集まる。
気血津液の巡りも五臓の働きが必要です。
五臓は六腑《胆・胃・大腸・小腸・膀胱・三焦の総称》と共に機能している。
漢方では、
緑内障も五臓の疾患として、
房水の流れが塞がらないように治療いたします。
辨証論治
①肝胃寒凝痰湿上逆
②心胃痰火上擾
③肝火犯胃
④肝腎陰虚陽亢
⑤心腎陰虚火旺
偏頭痛や目の奥の痛み、
めまいやふらつき、吐き気は、どの辨証にも共通しておきやすくなります。
またストレスが強い要因であるため、食欲不振や耳鳴りや不眠、
また過労加齢による足腰の痛み衰えなども随伴して多く現れます。
緑内障になるとは限りませんが、
予備軍の状態であったり、
緑内障で経過観察或いは治療中の方も、漢方薬でもっと根本からの改善をしてみては如何でしょう。
ぜひお試しください。
目次
目が疲れやすく目のかすみや痛みを繰り返す緑内障予備服かも‼
毎日スマホ、パソコンと目の酷使している現代人。
目薬で一時しのぎしていても、いつまで??
100年人生と言われる中で、目でけではなく健康に過ごせる体と心をいつまで保てるでしよう??
目は五臓《肝・心・脾・肺・腎のこと》と共に働く六腑《胆・小腸・胃・大腸・膀胱・三焦の総称》の気機が集まり働いています。
目の健康は目だけでなく内臓の健康が必要です。