大腸は糟粕(かす)を転輸(変化して運び出す)の役割をする器官。
「伝導の官」といわれます。
飲食物が消化され変化した後、不必要なものを大便として排出します。
ですから、大腸に病気があると大便の異常として現れます。
小腸は胃から降りてくる腐熟した飲食物を受け容れ、
消化し精濁を分け、必要なもの(精)は「脾」に帰属し五臓へと運ばれ、
残った不必要なもの(濁)を水液は膀胱へ、残ったかすを大腸へ帰属し体の外へ排出する。
ですから、大便小便の回数、量、色、形、質などの変化には注意しておきましょう。
いつもより大便が細くなったり、
形が違ったり、
一度にスッキリでなくなったり、
便意があるのに排便出来なかったり、
便秘が続いたり、
下利状になったりなどが続いたり、
出血が混じったりするような時には、
先ずはご相談ください。
また検査をする事もとても大切です。
自分の体に異変を感じた時には、油断せずに早めの対応をいたしましょう。
下剤などを服用しなければ大便が出ない便秘症の方は、
大腸だけでなく胃や小腸はもとより、
消化代謝に必要な臓器や肝臓、膵臓、
そして大腸と密接な関係(表裏の関係)にある肺、
また血流の停滞や栄養運搬に関わる心臓などの機能虚弱や、最終的には重要となる腎機能に大きく左右されます。
自分の体の変化を日頃から観察してみましょう。
自分の健康を守ることが出来るのは、最後は自分自身です。
→ 胃腸消化器疾患便秘下利 (kouju.jp)