慢性気管支炎や肺気腫、肺線維症、間質性肺炎など、
肺疾患は年齢と伴に増加し、
慢性閉塞肺疾患COPDとなる。
COPDとなりやすい方は、もちろん喫煙者ではありますが、
喫煙だけではありません。
体質的な原因も大きく関わります。
また、
肺疾患ではありますが、
肺以外の臓腑が弱ることが原因となることが多くあります。
漢方では、
哮病・喘証・肺脹・また肺痿といった病証の症状となります。
哮病は発作時には喘証を伴うため哮喘となります。
哮は、
呼吸が気急し早くなりやすく、喉にごろごろ痰鳴の声となります。
喘は、
呼吸促迫し苦しく、肩で息をして横になることが出来ない状態となります。
肺脹は、
胸が張って塞がり苦しく、咳がつづいたり喘となります。
肺痿は、
肺葉が萎縮し慢性虚弱出発疾患です。
このような肺疾患の原因は、
肺だけでなく、
腎臓・胃腸の機能低下が特に関係しています。
また
肺疾患により、心臓の機能低下を伴ないます。
例えば、
肺脹: 慢性気管支炎から肺気腫、肺原性心臓病、老年生肺気腫、肺性脳病、など、
慢性的咳喘疾患により、その他の五臓六腑の内臓機能失調を招きます。
漢方での肺脹辨証は、
①肺腎両虚証
②脾腎陽虚
③痰迷心竅・蒙蔽心竅
④腎陽虚脱証
などとなります。
腎は吸い込んだ空気を下に納気し、
水分と栄養精微物質代謝の根幹となり、
人の全細胞環境を整備調節する臓器です。
脾は食物からの栄養物を代謝するための重要な臓器ですね。
また血液を統摂し血脉から漏れ出さないよう気のバリアの働きがあります。
腎と脾の機能低下は、
肺機能低下の大きな原因となるのです。
COPDを防ぐために、
日頃からの体質管理と、早めの体質改善を致しましょう。
ご相談ください。
→三鷹の漢方薬局 廣寿堂(こうじゅどう)