40代男性
病証:朝起きると動悸しやすい。特に寒い日は布団から起き上がろうとすると体が揺れるようで頭も重く辛い。
日頃から朝は食欲がなく、冷たい飲み物で下利をしやすい。

辨証:陽虚痰濁証
体を温める力が不足し胃腸、腎での飲食代謝の低下による水液の停滞
処方:玄武湯

長年病院で検査を繰り返し、血圧や心機能、甲状腺検査などには異常がなく自律神経失調だといわれたそうですが、
玄武湯を服用し2週間ほどで起床時の動悸と体の揺れは解消されました。

頭が重く朝起きるのが苦手なのは、そのまま玄武湯に理中湯を合方して頂き服用後に改善されているようです。

もともと体を温める力が不足している体質「陽虚証」は、
体を冷やす食べ物を取り過ぎたり、汗をかき過ぎたり、動き過ぎたりするとすぐに悪くなりやすい。
陽虚証の方は睡眠時間も日頃からしっかりとらないと朝は起きれないことが多く日中も眠くなりやすい。
寒がりですが、暑いのはもっと疲れやすくなる体質です。
温泉やお風呂でしっかり温まりたいですが、風邪をひきやすかったり、長湯やサウナに入ると体調を壊しやすい方が多いですね。

ご自分の日頃の体質を知りることが健康管理の第一歩です。
体質は病気ではありませんが、病気にならないような危機管理をしていくことが大切です。