ブログblog

西新宿 彩旬亭

がん体質「乳がん術後の体調不良」

50代女性

【経過】

40代で子宮筋腫で子宮全摘手術。その数年後に乳がんが発覚し左乳房の全摘手術。

現在は経過観察で6ヶ月に一度検査通院。

術後1年目に廣寿堂にご来店頂きました。

【症状】

胸脇痛、腰痛、頭痛、腹張便秘、不安動悸、体の強い強ばり、咳喘息、寒熱バランス不調、発汗異常、冷え性、低体温、疲倦



ご来店時はとても体調が悪く、声も力なく仕事復帰出来ないほどお辛い状態でした。

これから少しずつ体質と向き合い改善へと向かうように、

そしてがんの再発を防ぐための危機管理がスタートいたしました。



症状はご来店時の上記以外に結膜結石を繰り返しており、

また手首と肩関節にガングリオンが有ることが解りました。



癌は「気・血・水液」が停滞し硬く固まる病状とされます。

結膜結石やガングリオン、また子宮筋腫は主に余分な水液の停滞が原因の「痰濁」。

そして「気」「血」の停滞が伴ってくる病状です。



乳房の疾患と臓器の関係は主に「肝」と「脾胃」、そして「腎」機能の陰陽バランスの乱れによるとされます。



漢方治療は、

個々の病状の原因体質「病証」を改善しながら、癌再発の予防をしていくことになります。



【病証】原因体質

*肝気鬱結

自律神経が乱れ、いらいらストレスがたまり発汗異常や動悸、寒がりで暑がり、頭痛、腹張便秘などを繰り返す。

気血水液の運行が滞り、体が強ばる。

*脾肺気虚

疲れやすく息切れ、咳喘息、疲れると動悸しやすく、汗が出やすくなる。

飲食の代謝不良により余分な水液「痰濁」がたまりやすい。

*腎陽虚

疲れやすく寒がり、腰痛や関節痛、頭暈、生殖器官の不調、また元気不足による快復力の低下。

*肝心気滞血瘀

ストレスが強く緊張したり不安感があり、動悸し、血流が停滞。

*痰濁気滞血瘀

「気」「水液」が巡らず塊り「痰濁」が血流を塞ぐ。



現在漢方治療を始めて仕事にも復帰出来、ご来店時とは見違えるほど元気で顔色もよくオシャレを楽しむようになっております。

ですがもともとストレスを感じやすいなどの体質は「個性」でもあり、それが完全に無くなることはありません。

その個性がより良く活かされるように、

病気の原因とならないように危機管理をしていく事が大切になります。

目次

癌になりやすい体質はあるの?

漢方では、癌は人の体を構成する「気・血・水」が停滞し、細胞がその部位で異常増殖する病証。

「気・血・水」が停滞しやすい体質と性質とf?

疲れやすい
冷え性
ストレスを感じやすい
頑張り過ぎる
気を遣いすぎる
ムラ食いで食べ過ぎる

ストレスを抱えながら頑張る方や、
疲れやすく冷え性の方
自分だけは元気だから大丈夫と思っていても、ついつい無理が積み重なっている方こそ、危機管理が必要です。

廣寿堂薬局