漢方では健康を維持するためには五臓六腑《五臓(肝・心・脾・肺・腎)と六腑(胆・小腸・胃・大腸・膀胱・三焦)のこと》が重要です。
目がよく見え、耳が良く聞こえるためにも、
鼻が通り、よく噛み食べるためにも、
骨が丈夫で、筋肉を維持するためにも、
肌、髪が潤うためにも、
爪が割れないためにも、
自分の足で歩き、
足がつらないためにも、
大便小便の調節をするためにも、
怒りを静め、自分の心をコントロールするためにも、
五臓六腑の働きが全てに必要です。
食べ物から栄養を吸収運搬する「脾」
元気を蓄えめぐらせる「肝腎」
精神を宿し呼吸を司る「心肺」
脾と胃、
肝と胆、
腎と膀胱、
肺と大腸、
心と小腸、
はお互い連動して機動しています。
肺が弱いと皮膚表面の湿疹《かゆみを伴う皮膚の炎症。外的刺激、アレルギー、内分泌異常など原因はさまざま》などの病気になりやすく、大腸にも及び、便秘や下痢をしやすい。逆に大腸の環境が肺に及びます。
五臓《肝・心・脾・肺・腎のこと》は、お互いに助け合い制御しながら、バランスを保ちながら機能しています。
しかし、必ずしもバランスは保たれることはありません。
弱い臓器と強い臓器が少なからず誰にもあります。
それがその人の体質になります。
誰もが一人ひとり違う体質を持っています。
その体質が個性であり、もしかしたら病気の原因になる可能性があるのです。
そしてそれは、
加齢や生活環境や自然環境によっても変化していきます。
自分の体と心を形成する五臓六腑を、いかに危機管理していくかが、健康で寿命をまっとうできるかにつながります。
女性の閉経前後の更年期も、
更年期障害が起こらずにスムーズに向かえることが出来るのです。
女性ホルモンが減少するのは、自然の摂理でありこのことが更年期障害の大きな原因ではありません。
女性ホルモンの涸渇にともない、五臓のバランス、陰陽のバランスが極端に崩れ乱れることが要因となります。
風邪を引かない、悪化させないためには、
脾肺と腎の働きによる、
皮膚表面の防衛力「衛気」、
血管内への侵入を防ぐ力「営気」、
自然治癒力が重要不可欠です。
足や腰が弱り痛みがでたり、骨盤が歪んだり、脊椎が狭窄するのは、
骨の製造を担う内臓や、
骨を支える筋肉を保つための内臓や、
血流や水液の流れが塞がらないための機能維持、代謝低下を予防することが必要です。
不老長寿の願いは、
健康で元気を維持するための内臓機能を調えるしかありません。
不老長寿のためには、
病気を病名や検査結果での対象療法だけより、
五臓六腑の体質「証」に対する漢方薬の方が、はるかに健康を維持、病気を予防することができます。
どうぞお試しください。
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