漢方での頭痛とは?
痛み止めを繰り返し飲んでしまう辛い頭痛の原因は?
痛みの神経をブロックするだけでは治らない頭痛は?
*漢方での頭痛。痛みの部位と内臓の関係
1.前頭部が痛い!
胃腸との関係が強い。
①胃熱
*普段より食べ過ぎた。
*便秘が続いている。
*喉が渇く。
*口の中が熱っぽい。
(蓄膿や口臭が強くなった。)
②食滞湿邪
*身体がだるい。
*お腹も重い。
*口の中がべたつく。
*水分を摂ると気持ちが悪い
③胃腸の疲れ
*空腹になると頭が痛い。
*少し食べ過ぎると頭が重い。
*横になっていると痛みが楽になる。
*疲れると昼過ぎから痛み出す。
④胃腸の冷え
*お腹が冷えると痛くなる。
2.側頭部が痛い!
肝胆・心との関係が強い。
①気の流れの停滞(気滞)
②血の流れの停滞(悪血)
痛みはあちこち移動するか、
一点の固定痛になります。
3.後頭部が痛い!
感冒と痰飲
①風邪の侵入がどの経絡になるかで、
痛む部位が移ることがあります。
②余分な水分(痰濁)の停滞が、どの臓腑に因るのかで、
前頭、側頭部へと痛みが移ることがあります。
4.顛頂部が痛い!
「厥陰の脉は顛頂に会す、故に痛みは顛頂にあり」
①心・肝・胃の寒凝による気の流れの停滞・血の流れの停滞。
②脳随と、「腎」の関係
「腎は骨髄を主り、脳に通ず」
腎虚精髄不足、
髄海空虚、故頭脳空痛、眩暈耳鳴、
腰為腎之府、腎虚故腰膝酸軟痛。
「腎虚」による頭痛。
*頭の中が空洞になったような、
じんじん耐えがたい痛み。
頭が重く集中できない
耳鳴りや眩暈を伴うことがあり、足腰は重だるく、
或いは腰痛、関節痛となる。
このように漢方では、
内臓と頭の部位は繋がっており、慢性的に繰り返す頭痛は、
内臓の異常が頭に伝達されているのです。
体の中の異常を伝える危険信号なんでね。
痛みの伝達を遮断しても、
原因の根本である部位の改善がさけなければ、
頭痛は繰り返されてしまいます。
そして、
さらに別の原因を作り出してしまいます。
だんだん悪化してしまう前にぜひご相談下さい。
痛みのご相談は三鷹市の漢方専門薬局 廣寿堂(こうじゅどう)